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孫正義氏のこと

2011年07月16日 (土)

「(孫氏は)「政商」の様に振る舞い、自分が都合が良い方向、日本にとってマイナスな方向に導いている…」
「(孫氏が脱原発を叫ぶのは)政商となり補助金を得て儲けたい…」

ビジネススクール・グロービズの堀義人氏がソフトバンクの孫正義氏の最近の行動をこう評しています。
「再生エネルギー特別措置法」を睨んで、太陽光発電事業への新規参入を目指す孫氏に対してのことです。

 
確かに、そうした点が常に孫氏には付きまとうような気がします。


あれは、日本債券信用銀行が破綻、一時国有化された(1998年特別公的管理銀行)後、2000年 ソフトバンクがリード役となって、オリックス、東京海上火災保険(現・東京海上日動火災保険)などから成る投資グループに売却され、現在のあおぞら銀行に至っています。

2000年晩夏、売却が決定し、そのお披露目の式典が開催されました。

その当局側の「立役者」として、当時、預金保険機構から、松田京司理事(故人)が招待されました。
私は、松田理事のお伴をして、その会場に乗り込みました。

式典が始まる直前です。

孫氏が松田氏のところへ駆け寄ってきました。

「理事ね、今後、この銀行を再売却する際なんだけど・・・」

そう孫氏は松田氏に相談を始めたのです。

また、先に日本長期信用銀行を売却した米投資ファンド・リップルウッドが大手百貨店「そごう」への債権を国に買い戻し要請をしたことに端を発し、事実上「そごう」が破綻したことを受けて臨時に開催された、いわゆる「『そごう』国会」(2000年7月)の影響から、日本債券信用銀行の売却が宙に浮いた形となっていました。

それらも、政治的に何とか吸収し、1ヵ月遅れたとはいえ、ようやく、我々国サイドと彼ら投資家グループが合意をして、売買が成立したばかりでした。

のっけから、しかも、華やかな「合意成立式典」という場で、再売却の話を持ち出す孫氏。

正直申し上げ、驚きました。

そして、孫氏とひそひそ話を終えた後の松田理事のつぶやきが、いまでも頭にこびりついています。

「結局、孫社長は、新銀行の経営には関心はないのだな」 ?宗宗?

「日本発のシステミックリスクの世界への伝搬を防ぐ」との強い思いから、昼夜を問わず協議を続けてきた私たちにとって、いわば、屈辱の一瞬でもありました。

過去の子育て知事日記